モノを捨てよ世界へ出よう【ヨガ実践者の高城剛から考え方を学ぶ】

情報デブにならないためには?

ヨガを実践している高城剛氏の本「モノを捨てよ世界へ出よう」。

クリエーター、著述家、DJと様々な肩書を持ち、世界を旅するライフスタイルを歩み住所不定、職業不明として有名な高城氏です。

未来を予測し、行動されている方の一人です。

今となれば、世界を旅するようなライフスタイルをされるインフルエンサーが増えてきましたが、この本が出版された2012年で、世に浸透する前からすでに世界を旅しながら仕事をする生き方を実践されていた方です。

彼の考え方や生き方が、ヨガを通して学べるものだったり、得られるものに近いと思ったのでご紹介させていただきます。

情報デブ

今の時代って、意識しなくても勝手に嫌というほどに情報が入ってきますよね。

情報が溢れかえる日常に、とにかく大量の情報を取り込むことで自分が偉くなったような気がしている人を『情報デブ』と高城氏はおっしゃっています。

人の情報処理能力はそう変わっていないのに、日々もたらされる情報はこの10年で100倍以上にも増加した。その一方では、情報をたくさん身につけている者ほど優れているというような風潮さえある。本当に重要なのはインテリジェンスと呼ばれる類の知恵であって、雑学や芸能ニュースといった雑多な知識をたくさん仕入れても、それほど意味があるとは思えない。とにかく量を取り込めば偉くなった気がするという人も多いようだから、困ったものだ。こうした人々を、僕は「情報デブ」といっている。何もしなくても向こうから情報がやってくる時代だから、積極的に情報が入ってくるのを防止し、「情報ダイエット」に勤しまなければならない

通勤時間はスマホいじり、昼休みもスマホいじりながらご飯を食べる。

そして、帰宅中もスマホいじりながら帰る。

しまいには、帰宅後もyoutubeやamazonプライム、ネットフリックスで動画鑑賞をする。

このように一日中スマホいじる生活を送られている方がほとんどですよね。

高城氏の言葉から学ぶとするならば、自分のスキルを身につけたりするために情報を仕入れたり、娯楽として動画鑑賞することは良いことだと思いますが、だらだらとネットサーフィンしたり、嘘か本当かわからないゴシップ記事を読んだりするのはやめた方が良いということです。

一定の距離を保つことを意識しないと、情報の渦に巻き込まれて、それらの情報に自分の感情が左右されて、本当の自分の感情に気づかずに月日があっという間に流れてしまいます。

さらに、偉人の言葉を高城氏は引用されているのでご紹介します。

維新志士たちの格言:福沢諭吉

「心事高尚ならざれば働きもまた高尚なるを得ざるなり」(心に高い志を持たないとあてもなく月日は過ぎ去り、よい働きもよい結果も生まれない)

この言葉は、かの名著『学問のすすめ』の中にある一節だ。大成を成すために高い志を持つことの重要性を説いているが、志を抱いたり信念を見出したりするには、自分の心の声を聞く必要があるだろう。子供が遊びに夢中になることに理由なんてないのと同じように、志や信念といったものは、本来自分の心の奥底に深く根付いているものだ。しかし大人になるにつれて、世間や建前、しがらみといったものがノイズとなり、本当の心の声がかき消されてしまう。ノイズに心をとらわれていたり、心の声を聞こうとしないと、福沢諭吉がいうように月日は無為に過ぎ去ってしまうのだ。

何か成し遂げたい事や、昔から抱いていた夢があったのにも関わらず、大人になると見栄やプライドが邪魔したり、一度就いた社会的ポジションから下りれなかったりして、どんどんそのような自分がやりたかった事から遠ざかってしまっている人多いと思います。

そして、歳を重ねることで余計にそのようなノイズに振り回されて、本当の自分の気持ちを見失ってしまいます

本書では、高城氏はヨガについて語っておりませんが、これらのノイズを排除するために必要なのがヨガだと個人的に思っています。

その理由が分かる記事がこちらなのでご参考ください。

エリート【要約】外資系エリートがすでに始めているヨガの習慣

モノを捨てて僕は何を得たのか

インターネットがまだ世の中に浸透していない時代、多くの人は物質的な欲求が強く、幸せを物質で表すことが象徴であったように、高城氏の身の回りには大量の物で溢れかえっていたそうです。

2000年代の中頃まで、僕は排気量が多いポルシェで街に繰り出し、夜な夜なクラブで遊びまわり、コンビニや深夜営業店で腹を満たすような生活をしていた。ウォーホルの巨大なアートピースを自宅の壁に飾り、一角には大量に買い占めたレア物のスニーカーが山積みになり、洋服もシーズンごとに100万円単位で新作を購入していた。ライブラリーは大量の書籍やCD、DVDで埋まり、いつも保管スペースの確保に追われていた。

いわゆる「ストック型」の生活をしていたわけだ。しかし、これだけの財産を持って世界を転々とすることは不可能だ。これからの時代を生きるには、「フロー型」で生きる衛生的な生活への切り替えが必要だった。

時代の変化と共に、自らを変える必要があると考え、行動した内容がこちらです。

財産の整理は、自分にとって大切なものは何かを自問する過程でもあったが、そこで感じたのは、20世紀的な固定観念との決別だった。レアなスニーカーやレコードを収集するという行為は、アメリカが世界にまき散らした20世紀の価値観であり、その時代は終焉へと向かっている。

(中略)

ともかく、9割以上の財産を処分したら、なによりも気分が軽くなった。モノも情報もなくなれば、あとは得るだけだからだ。

何かを失うと人間は何かを得るように、時代の変化に合わせて自分を変化させるために、身の回りに溢れかえっていたものを捨て、空っぽの状態にされたそうです。

そして、これはヨガの考えに通じるものだなと思った、高城氏が語る内容がこちらです。

問題が生じたときは、自分自身と話すことが大事だ。外部世界からどれだけ情報を取り入れても、本当の問題解決に役立つものは、驚くほど少ない。それよりも自分の心という内面世界に耳を傾け、とことん討論し、真剣に考えるべきだ。そうすれば、大抵の物事はやるかやらないかの二択に行き着き、そのままどちらかを選択することができるだろう。ときにはそれが、自分の直感を信じるという行為にもなる。

問題に直面しているのであれば、解決するための答えはすでに持っていて、自分の中にあるということ。

しかし、多くの人は、自分の内面と向き合う時間が少なく、なかなか気づけない事が多い。

そんな人のために、ヨガはオススメのツールとなります。

なぜなら、ヨガは自分の心と対話する時間となるからです。

2011年 アナザースカイ出演

2011年にアナザースカイに出演されて、旅する自分自身の生き方についてご紹介されておりました。

その時、世界中を旅する際の手荷物について語っているのでご紹介します。

世界を旅するための手荷物
コンピュータ2
体重計
タブレット型モバイル端末 (マンガ500冊)
SIMカード
圧縮性の高いダウンジャケット (北半球と南半球を行き来するから)
ストロー型濾過器

とにかく、移動しやすくさせることを追求したとのことです。

このような生き方を2011年の時にはされているので、時代の最先端の生き方をされている方だと感じます。

当時のアナザースカイで、彼は以下のように発言しております。

僕らはこういう時代にいて、僕らは何処にでも行ける
自分がその場所に行って、全力で楽しむことに力を注いでいる
人生を楽しむことに本当に力も時間を注いでいる。
手荷物一つあれば世界中何処でもやって行ける
インターネット的に生きたい。
たどり着いた答えが旅だった。
簡単に言えば、モバイル。
一つのところに止まらない。
いろんなところに移動しながら生きていく。
それが現代のスタイル。
あらゆるものを捨て、東京に別れを告げた。

まとめ

今の時代、彼の考え方や生き方に共感を感じる方は多いかと思います。

人生を楽しむことに全力であること世界を旅して仕事をしていること質の高い情報を自分の足を使って取りに行っていること、そしてヨガを通して自分を変化させていること

彼のように生きたいと思った方は、まずは断捨離とヨガをして不要なものを吐き出して、自分を身軽にしてあげることから始めてみては如何でしょうか。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。