こんにちは。todo(トド)です。
今回、ご紹介させていただくのは、金スマなどの有名なテレビ番組でも取り上げられ、80万部越えの大ヒットした「ゼロトレ」です。
本著者は、石村友見氏。
2012年にニューヨークにヨガスタジオ『Body Tone New York』を設立し、ヨガの指導を行なっている方です。
現在は、ニューヨークだけでなく日本全国各地で講演やレッスンを行なっている方です。
- ダイエットして少しは痩せるんだけど、結局リバウンドしてしまう人
- 肩こりや腰痛に悩まされている人
- ヨガに興味がある人
目次
ゼロトレ著者「石村友見」氏の経歴
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- 劇団四季に入団し、ライオンキングの女王サラビ役に抜擢されたとき吉祥寺の6畳一間で嬉し泣き
- 劇団四季を退団後、ブロードウェイ・ミュージカルを目指し、単身ニューヨークへ
- ニューヨークでは500以上のモデル事務所を訪れ、2,000以上のオーディションを受け、結果は散々、
- ニューヨークの9頭身モデルたちがひしめく中、負けたくない焦りから無理なダイエットしては、リバウンドを繰り返す日々を過ごす
- 35歳の時に、約3,500名の中からブロードウェイミュージカル「ミス・サイゴン役」に抜擢。
- 激しい稽古と目の肥えた観客へのストレスでさらに体がボロボロに
- 2012年舞台から離れることを決心
- 2012年ニューヨークにヨガスタジオ『Body Tone New York』を設立
ゼロトレとは?
ゼロトレとは、ゼロトレーニングの略で、石村友見氏が考案した体の各パーツを本来の位置に戻すエクササイズとなります。
石村氏いわく、ゼロトレで体の各パーツを本来あるべき「ゼロポジション」に戻すことで、基礎代謝を高めてエネルギー消費を上げ、体形を改善し、さらに不調まで遠ざけることができると言います。
人間は日々の暮らしの中で、長時間同じ姿勢でいたり、自分の身体的な癖によって、筋肉がちぢんでいき、体の各パーツのポジションがずれていくというのです。
本書ではこのように書かれています。
たとえばスマートフォンを見ようと、首を下に15度傾けたとき。じつは、首には25〜30キロもの重さがかかります。その重さにつられて肩が前に巻き込まれ、首や肩、背中をちぢませます。
筋肉は、その重さに耐えるためにちぢみ、緊張し、かたまり続け、体型は崩れていきます。
体がちぢんでいると、筋肉はかたくなって動きが制限されますから、日常の動作で消費するエネルギーの量が極めて少なくなります。つまり、「基礎代謝」が低い状態なのです。
若い頃は食べても太らなかったのに20代後半くらいから徐々に太ってきませんか?
それって、歳を重ね、日々の繰り返してきた身体に負荷のかかる姿勢の積み重ねで、徐々に筋肉がちぢんでしまい、体型が崩れ、基礎代謝が下がったことによるものなんです。
つまり、
①長時間同じ姿勢でいる
②筋肉がちぢんで硬くなる
③基礎代謝が下がる
④食べている量変わらないのに、昔に比べて太る
このスパイラルです。
日常的に長時間同じ姿勢でいることはデスクワークなどの場合はやむを得ないですよね。
なので、ちぢんでしまった筋肉を元に戻す作業をしないと基礎代謝を保てないということです。
さらに、悪い話ですが、筋肉がちぢむとどのような症状が起こりやすいのかまとめられた記事を共有いたします。
筋肉がちぢむと基礎代謝が落ちるだけではなく、肩こりがひどくなったり、それに伴って頭痛だったり、睡眠障害も起こりやすくなるようです。
(引用:ベネッセの介護相談室 第5回 胸や肩周辺の筋肉を伸ばして肩や首のこりを解消)
各パーツのゼロポジションとは
理想の「ゼロポジション」の位置は、
首・・・後頭部から肩にかけて、まっすぐ垂直になっている。耳の真下に肩がある
肩・・・耳の真下に腕があり、手の中指が太ももの内側をさしている
背中・・・後頭部から首にかけて、まっすぐ垂直になっている
腰・・・胸よりもお腹が凹んでいる。また、反りすぎていない
足指・・・指の間隔が広く開き、「土踏まず」がある
このゼロポジションを手に入れられると、
ゼロトレを行うことで、ゼロポジションを手に入れられると、自然とかかと重心で地面に垂直に立てるようになる。これによって、日常の「立つ」「歩く」と行った動作をするだけで「自然と」エクササイズをしている状態になるのです。
無理なダイエットしてリバウンドしてしまうのであれば、ゼロポジションを手に入れる努力をした方、得策ですね。
ダイエット成功に導く5つのゼロポジション
体の各パーツを本来に戻す「ゼロポジション」とは、立ったときに「耳→肩→ひじ→手首→ひざ→足首」が地面に対して垂直に、一本の線でつながっている状態となります。
意識しなくてもこの状態ができるのが理想です。
多くの人は、日頃の生活週間によって体が歪んでしまっているので、垂直に立ったとき、綺麗な一本の線になっていないのです。
さらに、ゼロポジションを手に入れられると、見た目の体型がよくなると仰っています。
私の開発した「ゼロトレ」は、ちぢみを伸ばすことで、各パーツをゼロポジションに戻します。これによって、体重も、体形も理想の状態にするのです。
単に体重が減るだけでは意味がありません。
モデルの菜々緒さんは「体重を気にせず、完全にフォルム重視」という趣旨の発言をされています。
まさにその通りで、体重が減っても、背中が丸まっていたり、お尻が下がっていたりするのでは、美しさは手に入りません。
ダイエットによって体重を減らしても、体のラインが綺麗でなければ美しさを手に入れたとはならないとのこと。
ゼロポジションであれば、体のラインが美しくなるのです。
カギを握るのは「腰」のゼロポジション
ゼロポジションの中で最も重要なのは腰だという。
5つのパーツのうち、最も重要なのは「腰」です。
「ドスン、ドスン」と足の裏を地面に打ちつけて歩く人がいます。走るときも同じです。「ドスッ、ドスッ」という音と共に、体全体を大きく揺らし、人一倍汗をかいて走る。
こういう人はたいてい腰のポジションがゼロの位置から逸脱しています。体の要である腰があるべき位置にないからこそ、動きにムダが多いのです。
また、歩き方だけではなく、呼吸を変えるだけでも腰は変わるとのこと。
腰の内部には、上半身と下半身をつなぐ唯一のインナーマッスル(体の深層部にある筋肉)があります。インナーマッスルは、「息を吐ききることで鍛えられる」という、うれしい性質を持っています。
だから、専門的なトレーニング機器に頼らなくても、意識的に呼吸をするだけで、効果的に働きかけることができるのです。歩きながら、家事をしながら、子育てをしながら、通勤をしながら、日常のどんなシーンをもエクササイズに変えてしまいます。
インナーマッスルが鍛えられて、腰がゼロポジションに戻ると言います。
ゼロトレの実践
ゼロトレをやる上で用意するもの、やり方がこちらです。
ヨガマット
バスタオル3枚
本(5、6冊)
- ゼロトレ呼吸(①普通呼吸と②肋骨呼吸を同時に行う)
- 5種類の「ゆるめる」エクササイズ
- 1種類の「ひきしめる」エクササイズ
これを4週間、毎日続けること。
やり方は、動画や本をチェックしていただいた方が理解できると思いますのでここでは詳細は割愛します。
ゼロトレの呼吸法がこちらです。
・自宅で一人でできて、無理なく継続できる
・ゼロトレを取り入れられるようになると、重心が少し後ろにかかるようになり、日常の動作をするだけで自然とエクササイズしている状態になる
・体の各パーツに「すき間」がつくられるようになり、可動域が上がることで血流も良くなり、より健康的になれる
私をゼロに戻していく
「ほかの誰か」になろうとしていた
ゼロトレを考案する前、著書の石村氏は競争の激しいニューヨークで、自分を自身を見失っていたと言う。
私は、ブロードウェイの舞台を目指してニューヨークに来たばかりのころ、オーディションで役をとるために、外国人のフリをしたり、しゃべり方をまねしたりしていました。オーディションに通過する9頭身の女優やモデルたちを羨み、妬み、無理なダイエットをして彼女たちの体形に近づけようと必死でした。
結局、私は「ほかの誰か」になろうとしていたのです。私ではない、ほかの誰か。でも、そうなろうとすればするほど、心の闇は深くなり、満たされず、さらに空虚になっていきました。
しかし、自分の心の中を「内観」できるようになってから、自身を知り、ダメな自分もまるごと受け入れることで、20年間失敗し続けてきたダイエットを終わらせることができました。自分の「ゼロ」を見つけて、受け入れて、それを磨いていく。その先にしか「自分」はいないのだと気づきました。
※「内観」とは、自分自身の精神状態を内面的に観察すること。
「今」に集中すると「ゼロ」に戻る
身体的なゼロポジションだけでなく、精神的にもゼロポジションがあるとのこと。
完全にゼロで居続けることなどできません。
人の心は動いたり、乱れたりする。
ときにはそれがエネルギーにもなります。
しかし、エネルギーを使い続ければまた疲弊してしまう。だからこそ、まだゼロに戻す必要があります。
もちろん、身体的な部分と同じように精神面においてもゼロで居続けることはできないと言う。
ではゼロに戻すには「今に集中する」ことが大切とのこと。
禅に「莫妄想」という言葉があります。
「妄想せずに、今やるべきことに集中しなさい」という教えです。
禅の世界の「妄想」とは、空想や誇大妄想をさすのではなく、自らの心でつくり出す
ヨガの考えですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
巷では短期的なダイエットが流行しておりますが、もちろんそれは大きく効果を感じられるので良い面もありますが、身体に負担がかかっていたり、リバウンドしてしまう恐れがあると思います。
本著者の石村氏いわく、もともとの体の歪みを直して、生活しているだけでエクササイズになるようにして新陳代謝をあげることが必要ということです。
心身ともに「ゼロポジション」に戻すために、ゼロトレはじめてみませんか?