なぜヨガは人気なのか!?ヨガの効果についてご紹介

ヨガの効果

社会人になって、趣味をヨガとする女性があなたの周りに一人は少なからずおりませんか?

平日は、会社を颯爽と退社してヨガに勤しみ、土日は友達と会う約束の前にヨガのレッスンを入れて、スッキリした顔で登場しちゃう人いますよね?

お待たせ〜。ちょっとヨガしてたら遅くなっちゃって〜。

ヨガ子

ヨガ子の同僚

え?いつからヨガ始めたの!?美意識高くない!?
いや〜なんか最近肩こり酷くて〜。なんかヨガ良いって聞くからやってみたらだいぶ楽になってきたのよ〜

ヨガ子

ヨガをただ「美意識高い女性」がやるものとして捉えていませんか?

確かにインスタでヨガをやっている人を見ると、スタイル抜群の女性がたくさんいます。
なので、ヨガのイメージをそのように持ってしいますよね。

自分は別に美意識高くないし、いいやって考えている人がいたら少しもったいないです。

実はヨガは医学的側面からも良いことが立証されております。

なので、ヨガをやることに躊躇されている方にも参考としていただけるように解説させていただきます。

それでは、ヨガの効果を見ていきましょう。

なぜヨガ人気なのか!?ヨガの効果について

ヨガの効果
1.肩こり、腰痛を緩和
2.運動不足解消、筋トレ効果あり
3.美容・ダイエット
4.睡眠の質が上がる

ヨガの効果① 肩こり、腰痛を緩和

肩こり解消

肩こり

年々歳を重ねると肩が凝ったなと思う機会が増えてきませんか?

長時間のデスクワークってほんと肩とか首とかが痛くなる〜(泣)

ヨガ子

長時間に渡って、同じ姿勢を取ることがに悪い影響を与えます。

例えば、社会人でデスクワークをしているのPCやスマートフォンを見ていることで、前かがみの状態が続いてしまうと、肩の周りにある、僧帽筋ぞうぼうきんが固まって、血流が悪くなってしまいます。

そのため、僧帽筋ぞうぼうきんをほぐしてあげることが大事です。

MEMO
ヨガは僧帽筋ぞうぼうきん周りの首や肩を動かすことが基本動作としているため、肩こりの緩和につながるのです。

腰痛

一方の腰痛の原因は、腰そのものに原因がないことが多く、股関節こかんせつの動きの悪さがもたらしています。

股関節こかんせつの動きが悪いと、立ったり、横にねじったりした際に腰に負荷がかかりやすくなります。

腰は、身体の中心に位置し、体幹としての役割があります。

そのため、股関節が動かないと、無理に腰が庇おうとして痛みに繋がってしまっているのです。

MEMO
股関節の動きをやわらくしてあげることで、腰を本来の役割に戻してあげることが大切。股関節の柔軟性の向上にヨガは最適です。

ヨガの効果② 運動不足解消、筋トレ効果あり

運動・筋トレ

運動不足

ヨガといっても様々な種類があるため、一概にどのくらいの運動量があるかとは答えられませんが、ざっといえば、毎日続けられるくらいの運動量という風に言えると思います。

例えば、ダイエットしようと思って、ランニングしたりジムに行こうとした場合、強い意思がないとランニングやジムって続かないですよね。
 

その点ヨガって、インストラクターがリードしてくれて、周りの人も一緒にレッスンを受けます。

また体調や気分が乗らない場合はリラックスを目的とした運動量が少なめのレッスンがあるので他のフィットネスに比べて続けやすいんです。

筋トレ

また、筋トレの効果も期待できます。
ヨガって基本自分の体重で負荷をかける自重トレーニングです。
そのため、ジムで鍛えるような筋肉質な感じではなく、柔軟性のある程よい筋肉がつくんですよね。

ヨガの効果③ 美容・ダイエット

美容・ダイエット

ヨガは、美容やダイエットに良いのかご説明します。

ヨガは、体幹(胴体部分)インナーマッスル(身体の深い部分にある筋肉)を鍛えることができます。

それらを鍛えることで内臓機能の向上し、血流が改善されたり、腸の機能が活発になります。

また、内臓機能が活発になると、基礎代謝が上がりやすく、太りにくい理想な身体となります。

なので、美容・ダイエット目的にもヨガはとても良いです。

あと、ヨガではインストラクターから「ポーズだけではなく呼吸も大切なのでちゃんと意識しましょう〜」と何回も言われます。

ゆっくりと息を吸い、ゆっくりと口から息を吐くといった腹式呼吸をすることで、お腹の外側にある腹横筋ふくおうきんなどのインナーマッスルも働くので、ちゃんとやると効果が大きいです。

ヨガの効果④ リラックス効果

リラックス

リラックスしている時というのはどういう状態かご存知でしょうか。

それは、副交感神経が優位になっている状態のことです。

説明しますね。

人間には、自律神経じりつしんけいというものがあり、無意識に呼吸したり、食べたものを消化しているのは自律神経じりつしんけいの働きのおかげなんです。

そんな生命を維持するために必要な自律神経じりつしんけいですが、交感神経こうかんしんけい副交感神経ふくこうかんしんけいの2種類で成り立ちます。

交感神経こうかんしんけいは、起きているとき、緊張しているときに働く
副交感神経ふくこうかんしんけいは、眠っているとき、リラックスしているときに働く

交感神経

交感神経こうかんしんけいが働いている時は瞳孔の拡大心拍数の増加内臓の動きを抑制してくれます。

そのように私たちのDNAが生命維持活動を行う上でつくられています。

昔、人類がまだ狩人時代であったときに獲物を狩に行くのは命がけでありました。
少しでも隙があると他の生き物に食われる危険があったからです。
そんなときに、消化機能が働き、エネルギーが消費されてしまうと、いざとなった際に逃げる体力が失われてしまうことに繋がります。
なので、活動中は、内臓の働きを抑えようと私たちに当時のDNAが身体に受け継がれているのです。

副交感神経

一方、副交感神経ふくこうかんしんけいが優位の時は、瞳孔の収縮心拍数の減少や、胃や腸の運動を促進させる働きがあります。

こちらがリラックスしている状態を指します。

ヨガでは、身体を動かしたあとに、数分間、目をつぶり横になるシャバーサナと呼ばれる時間があります。

それは、身体を動かして交感神経が活発した状態から、リラックスしている副交感神経が優位になった状態となるため、人によっては、気持ち良すぎて普通に寝てしまう人とかもいるくらいです。

ヨガの効果⑤ 睡眠の質が上がる

睡眠

仕事で疲れているのに、なかなか寝れなかったり寝つきが悪かったりするのは交換神経こうかんしんけいが優位になっているからです。

日中に活発に働いていた交感神経から、眠りにつくための副交感神経へシフトがうまくできない状態になっています。

ポイント
ヨガでは、この交感神経から副交感神経へのシフトをレッスン中に行っているため、ヨガを続けていくうちに、副交感神経へ自分をスムーズに導くことできるようになり、深い眠りにつきやすくなります。

ヨガの効果に関する論文

ヨガの論文

ここで、ヨガの効果についての論文をご紹介します。

ヨガの心理的効果についての調査研究 大阪経済大学 古宮 昇 氏

こちらの論文より抜粋した実験の内容を2つ。

ヨガの効果①

慢性的な不眠症に悩む18名の女性と2名の男性を対象に、クンダリーニ・ヨガをおこなった。試験者たち20名の年齢は30歳から64歳で、平均は48.1歳だった。

彼らの報告によれば、不眠歴は0.6年から43.6年で、平均は12.2年だった。
試験者は、8週間に渡って毎日ヨガを行い1回あたりは30〜45分。

 

引用:大阪経大論集・第59巻第1号・古宮 昇・2008年5月 ヨガの,心理歴問題への治療効果 

日記形式で「睡眠時間」「寝床厨に起きている時間」「睡眠の質」の記録をとり、結果(平均値)がこちらです。
 
  実験開始前 実験終了後
睡眠時間 5.4時間 6時間
寝床中に起きている時間 2.6時間 1.9時間
睡眠の質 (※主観的な5段階評定) 2.7 3.0
結果、睡眠時間が増え、睡眠の質が上がったと感じた人が増えたことがわかります。

ヨガの効果②

次に、精神病棟に入院している患者に対して行われた実験がこちら。

米国のニューハンプシャー病院の精神病棟に入院している患者113名を対象に、ヨガの効果を検証した。被験者たちの年齢は14歳から81歳で、平均は27.7歳。また、52%が女性だった。診断名は、気分障害(躁うつ病、うつ病など)が38%、統合失調症及び妄想性疾患など関連疾患が32%、境界例人格障害が8%、適応障害が4%、その他18%だった。

被験者たちは、毎週、およそ45分間のハサ・ヨガ(Hatha yoga)クラスに参加した。ハサ・ヨガでは、優しく体を伸ばすゆっくりとした動きの中で、さまざまなポーズを取りながら、体の感覚と呼吸に注意を集中するものであった。ヨガのクラスは毎週何度も開催され、被験者たちは何回でも好きなだけ参加することが許された。被験者たちは毎回のヨガクラスの前後に自分の気分の状態を回答し、その変化が測定された。

結果、これら4つの気分が向上した。

  • 「緊張ー不安」
  • 「うつー落ち込み」
  • 「怒りー敵意」
  • 「疲れー混乱」

気分の変化を、被験者の性別と病名別に検討したが、いずれも違いはなかった。つまり、精神科入院患者たちの性別、病名にかかわらず、ヨガは気分向上の効果が認められた。

-国際社会におけるヨガを利用した補完統合医療活用- 一般社団法人日本メディカル協会

アメリカの大学病院ではヨガを患者、家族、そして従業員向けのサービスとして正式に採用する動きが見られます。

以下はその一例です。

【1】オハイオ州のクリーブランドクリニック
アメリカで初めてプロのヨガセラピストをフルタイムの従業員として雇用従業員向けのクラスのみでのスタートから、現在では患者とその家族、従業員向けのクラスが週に20クラス、4レベルに渡って提供しています。病院として正式にヨガをヘルスケアサービスとして位置付け「院内で全米ヨガアライアンス200時間を取得できるプログラム」も実施されました。

【2】がん治療で有名なM.D.アンダーソン大学病院
がん治療で有名なM.D.アンダーソン大学病院ではチーム医療が始まっています。補完統合医療のプロフェッショナルを含めた20,000人以上のチームで、治療に当たっており、患者さんのメリットのために、様々な選択肢を組み合わせて、最適化を図る取り組みが始まっています。 ヨガと癌の研究に史上最高の450万ドルの助成金を受けています。

【3】サンフランシスコ大学病院
がん患者や腰痛患者にヨガを提供しています。

引用:一般社団法人日本メディカル協会

ヨガで腰痛が軽減された アメリカの薬局専門誌「Pharmacy Times

以下より抜粋しました。

米国の薬局専門誌『Pharmacy Times』に掲載された、ジョンズ・ホプキンス大学のランダム化比較試験では、ヨガと腰痛の関係性を強調。8週間の試験中、被験者は家でヨガをするか、ヨガのクラスを受けた。その結果、腰痛が軽くなり、気分が改善したと被験者たちは報告している。

引用:Women’s Health/毎朝10分間、ヨガをすることで得られる「4つのメリット」

ヨガの効果を実感し、健康を維持していく

厚生労働省がこういう取り組みされているのご存知ですか。

代替治療のヨガ

出展:厚生労働省

厚生労働省が2035年に向けて、日本の保険医療を取り巻く多くの課題に対して、新しく再構築するために考え方を根本的に変えるパラダイムシフトが必要と提唱しております。

そのうちの一つがこちらです。

キュア中心からケア中心へ
疾病の治癒と生命維持を主目的とする「キュア中心」の時代から、慢性疾患や一定の支障を抱えても生活の質を維持・向上させ、身体的のみならず精神的・社会的な意味も含めた健康を保つことを目指す「ケア中心」の時代へ転換
つまり、今までは「キュア」=cureといった治療を目的とした医療だったのに対して、これからは、病気を未然に防ぎ、健康を保つことを目指す「ケア」=careを目的とした医療を整備していきましょうといったものです。
これからの医療は、病気になる前の予防に重きを置かれるようになっていきます。

今後ますます、ヨガは健康的に毎日を過ごすための予防医療としての役割を担っていきそうです。

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